どうも、まちだです!
早速ですが、ご自宅の駐車場などでコンクリート舗装、もしくはアスファルト舗装に段差ができてしまったことはありませんか?
車の通行が多い箇所や元々地盤が弱い部分は、わだちや陥没が発生しやすいです。
放置すると、段差や穴が大きくなってしまいます。
ほとんどの部分は問題がないのに、全体の舗装をやりなおすのは経済的ではありません。
できるのであれば、費用も時間も抑えたいですよね。
そこで本記事では、常温硬化型段差修正材「KFロードメンテN」についてご紹介していきます。
- 本記事で分かること
- ・KFロードメンテNとは
・KFロードメンテNの使い方
・実際の施工後の状況
・メリットとデメリット
舗装面のひび割れについてお悩みの方は、こちらの記事をご覧ください。
KFロードメンテNとは
KFロードメンテNとは、KFケミカル株式会社が開発した、簡単に素早く施工できる段差修正材です。
速硬型のポリマーセメント粉体に水性のアクリル樹脂を混ぜて使用します。
アスファルト面、コンクリート面どちらでもプライマー(接着剤)なしで、そのまま施工できます。
材料の色は、黒とグレーの2種類です。
1箱に粉体と樹脂が4セットずつ入っています。
重量は粉体1袋で4kg、樹脂1袋が0.8kgなので、1箱20kgほどです。
1箱で1㎡当たり厚さ約1cmの施工できます。
1回の施工で補修できる厚さは、1mm~100mmです。
硬化時間は、30分~40分(気温20℃の場合)で、気温が高いほど硬化時間は短くなります。
詳しくは、メーカーのホームページをご覧ください。
KFロードメンテNの使い方
必要な道具
・金ゴテ
・養生テープ
・ほうき
・ウエス(布切れ)
・水(金ゴテの洗浄用)
施工の流れ
①施工面をほうきなどで清掃する
施工する箇所の砂や砂利、土などを取り除きます。
砂などの上にそのまま施工してしまうと、KFロードメンテNが舗装面に密着せずに剥がれてしまう恐れがあります。
できる限り綺麗にしてください。
②施工範囲を養生する
養生テープで施工範囲を囲います。
※施工面以外が汚れてもよいという方は、養生なしでも大丈夫です。
③材料(粉体と樹脂)を混ぜる
粉体の袋の中に、樹脂を入れます。
動画のように、粉体の袋の上部をねじり、粉体と樹脂が綺麗に混ざるようにしてください。
長い時間、混ぜ続けると材料がの硬化が始まってしまいます。
袋を逆さまにして約30秒ほどふりながら混ぜてください。
④施工面に材料を投入する
混ぜ終わったら、材料を施工箇所に投入します。
材料が手についてしまった場合は、水と石けんなどで洗い流してください。
水性の樹脂ですので、比較的簡単に汚れを落とせます。
⑤金ゴテで平らに仕上げる
材料をしきならしていきます。
季節によって前後しますが、約30分ほどで車が通行しても問題ないレベルになります。
材料をしきならせる時間は、おおよそ約15分間です。
15分の間に仕上げてください。
⑥養生テープをはがし完全に硬化が終わるまで待つ
平らに仕上げたら、養生テープをはがします。
しきならしが終わったら、硬化が終わる前に養生テープをはがしていきましょう。
テープはゆっくりとはがし、材料を引っ張ることのないように気を付けてください。
施工後の状況
実際に、KFロードメンテNを施工した箇所を紹介します。
橋梁伸縮装置部分
橋梁と道路の境目に段差が生じていたため、ロードメンテで補修しました。
材料は、黒のロードメンテを使用しています。
施工直後は真っ黒ですが、日が経つにつれて周りの舗装となじんできます。
使用した材料の数量は、写真の箇所だけで1箱です。
(約2m×約45cm=90㎡、厚さ1cm)
施工面にひび割れがあればその分多くの材料が必要になりますので、できる限りひび割れを補修してから施工することをおすすめします。
また、ひび割れの上に施工すると、施工後のロードメンテ表面にもひびが入ってしまいます。
マンホール周辺
このマンホールは、道路の真ん中付近にあります。
マンホールの周辺に段差があり、大型トラックなどが通行したあとに振動が発生していたそうです。
こちらも、黒のロードメンテを使用しています。
使用量は、約2セット(1箱の半分)ぐらいです。
養生時間が最低でも30分は必要になるので、こちらの施工箇所は交通規制をかける必要がありました。
車や人通りの多い箇所で施工する際には、養生時間のことも考えないといけないですね。
KFロードメンテNのメリット・デメリット
デメリット
・水たまりがある箇所、降雨時では使えない
・30分の養生時間が必要
・施工面の状態によっては、散水が必要
・材料のロスが発生してしまう
KFロードメンテNは、施工面が湿っていてもそのまま施工ができる商品です。
しかし、施工面に水たまりが残っていたり、雨が降っていたりすると施工はできません。
施工面が湿っており、小雨程度であれば問題ありません。
どうしても降雨時に施工しなければならない場合は、施工面に雨が当たらないようにする必要があります。
KFロードメンテNの硬化時間は、30分~40分ほどです。
冬季になると気温によっては、60分の養生が必要になります。
また、夏場で施工面が高温になっている場合は、散水が必要です。
約15分ほどで、手に材料がつかないようになります。
車が通行する箇所では、しっかりと養生時間を確保しましょう。
KFロードメンテNは、骨材(4kg)に樹脂(0.8kg)を混ぜて使用します。
骨材と樹脂を混ぜると材料の硬化が始まり、素早く仕上げていく必要があります。
金ゴテでのしきならしをあまりやったことが無い方は、少し時間がかかってしまうと思います。
小出しに材料を投入していると袋内で硬化が始まり、材料を無駄にしてしまうことがあるそうです。
どの箇所で使用するのか決めた上で、面積と厚さはどのぐらいかを計算してみましょう。
骨材1袋、樹脂1袋で、1㎡当たり厚さ約2.5mmの施工ができます。
メリット
・かくはん機などの特殊な機械がいらない
・未経験者でも施工可能
・施工面が濡れた状態(水たまりは不可)でも問題なし
・水性の樹脂を使っているため、手についた汚れが落としやすい
・接着性が抜群
・色は黒とグレーがあり、アスファルト面・コンクリート面どちらにも対応可能
KFロードメンテNの施工は、金ゴテと養生テープが最低限あれば問題ありません。
セメントに使用するようなかくはん機は不要です。
骨材と樹脂を混ぜてから投入し、金ゴテでしきならすだけなので誰でもできます。
また、水たまりでなければ施工面が湿っている状態でも施工可能です。
湿潤面の施工が不可の場合、バーナーやトーチで施工面をあぶる必要があります。
湿潤面でそのまま施工できるのは楽ですね。
水性の樹脂を使っているため、水との相性が良いです。
樹脂自体は真っ黒しており手に付着すると黒く汚れてしまいますが、水と石けんで洗えばすぐに落ちます。
KFロードメンテNには、黒とグレーの商品があります。
一般的に、黒がアスファルト、グレーがコンクリートに使用されることが多いです。
施工面によってあわせられます。
色が違うだけで、商品自体に違いはありません。
まとめ
本記事では、段差修正材のKFロードメンテNについてご紹介しました。
駐車場やご自宅で気になる段差がある箇所に使用してみてはいかがでしょうか。
1箱で平均12,000円ほどで購入できますので、業者を手配するよりかは安くなると思います。
新設舗装と比較するとあくまでも補修なので劣る部分はありますが、応急処置としては抜群の効果を発揮します。
金ゴテと養生テープがあれば施工できますので、もし気になっている箇所があればお試しください。
それでは!
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